プロジェクトレポート(アフリカ)| ザンビア共和国

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2006年11月26日
海外ニュースレター
約1200本 -何の数字でしょう?-
施工国: ザンビア共和国 -Republic of Zambia-
実行中プロジェクト名: 北部州地下水開発計画、公衆衛生改善計画P-2
施工内容: 井戸建設及びハンドポンプ施設建設103箇所、付帯設備設置工事
 
基本情報
  ザンビアは南部アフリカの略中央に位置し、1964年に旧宗主国英国より独立、今年で42回目の記念日を先日迎えたばかりです。国面積は日本の約2倍、人口は約1割の1200万人です。
  人種は73部族在ると言われており、それぞれの言語があるようですが、大略するとニヤンジャ語、ベンバ語、トンガ語、ロジ語に分けられます。公用語は英語です。
   
写真1 位置図 写真2 ヴィクトリアフォールス
   
  主な産業としては、鉱物として、銅とそれに付帯して産出されるコバルト、亜鉛、鉛と石炭等があります。銅に付いて、一時は日本が産出量の4割程を買い付けておりましたが、現在は中国が主買い付け国となっているようです。
  その他、観光産業を発展させる計画があり、観光地としては世界三大瀑布のヴィクトリアフォールス(写真2)と野生動物保護区であるナショナルパークがあります。
 
我が社の実績
  日さくは1986年より日本ODAの水無償援助を一手に手掛けており約20年間でハンドポンプ設置井戸を約1200本、と簡易水道型給水施設8基を建設しております。昨年JICAが、過去の日本ODAの実績であるハンドポンプ設置井戸約1000本の実態調査を行いました。その結果、全体の95%以上の井戸は正常であり、1992年に設置したNissakuハンドポンプも一部は現在も稼動しており、当社の井戸技術が高く評価されております。また、他ドナーにおいても日本の井戸掘削技術が評価されつつあり、日本のコンサルタントに施工管理の方法等を問い合わせが有るようです。
 
実施中のプロジェクト
  現在施工中の北部州地下水開発、公衆衛生改善計画は首都ルサカから約1000km離れた、タンザニア国境に近い地域で南北500km、東西300kmの地域に4“×70m程度の井戸とハンドポンプ設置工事を103箇所(空井戸は含まず)実施しており、11月末には井戸掘削工事が終了予定です。
   
写真3 井戸掘削現場 (主に*DTH掘削です)
   
  上記、写真3のようにZambiaの田舎(部落)に井戸掘削とハンドポンプを設置しております。
  Nissaku スタッフはベースキャンプと称する宿舎兼事務所を郡都に設け、此処を基点として工事現場に通勤しております。通勤範囲は近場で数km、遠現場で約150kmを4WD車輌での通勤です。4WD愛好家で本当のOff Roadを走行したい方は是非挑戦されたし、但しレジャー用の4WDでは通用しませんよ!
   
写真4 Nissaku スタッフ用宿舎兼事務所(Chinsali Base Camp)
   
以上
 
*DTH(Down The hole Hammer)掘削とは?
  エアハンマー工法とも呼ばれる。
  コンプレッサーから圧縮空気を送り、エアハンマーの中のピストンが作動することにより、ビットに打撃が与えられて地盤を掘削していく工法。DTH工法は掘削と同時にケーシング管(鉄管等)を挿入する二重管工法であり、堀屑と地盤中に賦存する地下水が同時にエアーの力で地上に排出される。
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